私とワルツを
「浅野いにお」という漫画家を皆さんはご存知だろうか?代表作に、ソラニン、おやすみプンプン、現在連載中のデッドデッドデーモンズデデデデデストラクションなどなど。ちなみにソラニンは映画化もされました。ヴィレヴァンによく置いててサブカル好き御用達というかサブカル好きぶりたい奴なら絶対読んだことあると思う。
今回紹介するのは漫画の中で良い意味でも悪い意味でも最も人生に影響を与えたであろうおやすみプンプンをご紹介。
出会ったのはヴィレヴァンの漫画コーナーで高校生2年の時だった。買った頃はあんまりハマらなくて途中で買うのをやめたのだが大学になって続きが気になり、また買うようになった。大学生の頃ってなんというかいろいろあってセンチメンタルだったわけで当時聴いてた曲も陰鬱なのが多く、そんな中で読むおやすみプンプンの惨めで暗い感じが最高に良かった。
どこにでもいるような少年プンプンが主人公。小学生の頃から始まり中学、高校、そしてフリーターとプンプンという1人の人生模様を、リアルで残酷で美しいほどの心理描写で描かれている。そう、主人公はどこにでもいる少年なのだ。ただ、他の漫画と違うのは主人公プンプンとその家族だけが鳥のようなマスコットキャラクターで表現されている。ここがまたいいところで、感情移入しやすいというか、デフォルメされてるからこそ自由に表情を自分の中で造り上げることができる。
平凡な毎日のなかにある憂いや、人間としての優しさ、そして狂気、人生で大切なこととは何かといった漠然とした疑問、それら全てをプンプンが表現してくれる。このブログを読んでいるあなたが人間である以上ぜひ手に取って最後まで読んで欲しい。